COLUMNコラム

ランニングの基礎を「ウォーキング」から学ぶ!

2023.08.04

少しでも長い距離や時間を走れるようにするためには何をすればいいと思いますか?

長い時間のジョギングが出来るようになれば練習としても効果が上がりますし、疲れにくい身体をつくる
こともできます。しかし、初めての方はどうしても「長く走るのはちょっとなあ…。」「あんまり走れる
気がしないなあ…。」と思う方も少なくありません。

そんな方におすすめしたいのがウォーキング!トレーニング始めたては走らなくてもいいんです!
ジョギングを効果的に行える運動として、長い時間動き続けることのできるウォーキングをおすすめします。
なぜウォーキングがランニングを始める上で推奨できるのか。
その理由は3つ!

①手軽に始められること

②ジョギングに比べて体への負担が大幅に減少

③ランニングに必要な「姿勢・腕振り・体重移動」のトレーニングができる

①手軽に始められること
歩くには準備はあまり必要ありません!
『歩ける服装』と『シューズ』そして『気持ち』!この3つがあれば気軽に始められます。

②ジョギングに比べて体への負担が大幅に減少
ジョギングは少し跳ねる動きになります。足首や膝に違和感を感じる方は不安材料になり
がちですが、ウォーキングは上下の動きがジョギングより少なく、安定した状態で動き続けられますので、
足首や膝の負担も抑えられます。また、呼吸も一気に上がらないため心肺機能にも負荷をかけずにおこなえます。

③ランニングに必要な「姿勢・腕振り・体重移動」のトレーニングができる
リラックスした状態で自分の姿勢も意識しながら動くことができます。普段の歩き方よりも少し早く腕と足を
動かせることで自然に腕を振る力や体を前に持っていこうとする足の使い方を養うことができます。

1.前に振り出す脚を少し浮かせてかかとから接地

2.つま先が抜けるように歩く

以上を意識しながらウォーキングをすることで、スムーズに歩くことができます。
そして余裕があれば、踏み込んだ足が体重移動をしている最中に振り出す脚を浮かせる時間を作ってください。
浮かせる時間がつくれるようになると、振り出した脚の膝を曲げてそのままジョギングに繋げることができます。

何となく走り始めてしまうよりも、『ウォーキング』でフォームを整えて『ジョギング』をしてみるといった
基礎つくりの動きから取り入れてみましょう♪

近野 義人

市立船橋高校-順天堂大学出身。
1992年には日本インカレ、日本選手権において800mで優勝。1994年には当時の800m日本記録を樹立(1分46秒90)。また、同年の広島で開催されたアジア大会では800mで5位入賞を果たす。日本陸連の強化委員やランニング普及部員などを務め、現在は新潟アルビレックスランニングクラブのコーチとしてジュニアからトップアスリート、市民ランナーまで指導をする。

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